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欲しいものは何ですか? 『お金の減らし方』森博嗣【感想】

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お金の増やし方について論じる本は数あれど、減らし方について書いている本は聞いたことがなかったので気になりました。

ということで今回紹介する本は『お金の減らし方』です。

お金は自分のために使ってこそ

さて、お金を減らすというのはどういうことなのか。それはずばり以下のとおりです。

お金を減らすことは、自分が得をするための行為」(41頁)

つまり、自分が欲しいもの、自分が楽しいと思っていること、自分のしたいことにお金を使おうってことだと思います。

必要なものではなく、欲しいものを買う

さらに踏み込んで、「必要なもの」よりも「欲しいもの」を優先すべし、と言ってきます。

これはけっこう意外に思いました。

必要なものというのは、お金がなければ必要なくなるだろうか? お金のあるなしに関係なく、必要だと感じるのではないだろうか。だからこそ、無理をして買ってしまうのである。必要なものは贅沢ではない、贅沢でなければ買っても良い、今すぐに必要なのだから借金をしても良い、というふうに考える。僕は、その考え方が間違っていると思う。」(120頁)

必要か否かではなく自分が欲しいか否かで買う買わないを判断する、これは自分の中に明確な基準がないと難しそうです。

なんとなくお金貯めていませんか?

本書は、お金の「減らし方」というタイトルですけど、お金の「使い方」について考えを述べている本でした。

自分が欲しいものは何なのか、ここをわかっている人は強いなと思いました。