ミス・マープルが登場する短編集『火曜クラブ』(早川書房)。全部で13の短編が収録されています。
『火曜クラブ』のあらすじ
表題作『火曜クラブ』の舞台はミス・マープルの家。その日、ミス・マープルの家にいたのは6人。元警察関係者、弁護士、牧師、作家、画家、そしてミス・マープル。
「どういう種類の頭脳が事件を一番うまく解決できるのか?」ミス・マープルの甥であるレイモンドの発言から、6人の客が各々自分だけが結末を知っている「迷宮入り事件」を語り、皆がその真相を推理するゲームが始まります。最初は頭数に入っていなかったミス・マープルが、ことごとく真相を言い当ててしまうという話。
短編なので、どれも読みやすいですが、中でもバンガロー事件がちょっと異色で面白かったです。
ブラックストーリーズで『火曜クラブ』気分を味わう
『火曜クラブ』って読み物として面白いですが、ちょっと自分でもやってみたいと思いませんか?しかし自分だけが結末を知っている迷宮入り事件なんてあるかいな、と思っていたところ、都合の良いカードゲームがありました。それがブラックストーリーズです。
ブラックストーリーズ概要
ブラックストーリーズは推理ゲームです。出題者(1名)と解答者(1~複数名)に分かれ、出題者はカードの裏に書かれた真相を確認のうえ、カードの表に書かれた事件を読み上げます。解答者は出題者が「はい」「いいえ」で答えられる質問をしながら「なぜそうなったか」の真相を言い当てるというもの。『火曜クラブ』と似ていませんか?
インターネット上にゲーム紹介やプレイ動画なんかもあるので、興味があれば見てみてください。遊びたくなったら実物を買ってもいいし、ボードゲームカフェに行ってもいいですね。
ぜひ、現代版『火曜クラブ』をお楽しみください。