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『35歳の教科書 今から始める戦略的人生計画』(藤原和博)【感想】

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35歳とは…人生のクライマックス開幕まであと数年のところらしい(本当か?)。それならば、40歳で見事人生のクライマックスを迎えるために、どんな準備ができるだろうか。

ということで今回紹介するのは『35歳の教科書 今から始める戦略的人生計画』です。もともとは2009年に書かれた本です。

我々は、成熟社会に生きている

今の日本は、成長社会から成熟社会に移行している。成長社会が「みんな一緒」であれば成熟社会は「それぞれひとりひとり」と表現できる。ゆえに成熟社会では、定年までひとつの組織で没個性的に働くという従来の価値観は通用しないのでありました。

…じゃどーするのさ、ということなのですが、印象に残ったのは以下の2つでした。

1 会社以外のコミュニティに所属せよ

成長社会では、外国でいうところの教会的なコミュニティとしての役割を担っていた会社ですが、しかしもうその役割を十分に果たしてはいないとのこと。「それぞれひとりひとり」の社会になっても、人は何らかの集団に属したいと思う生き物であります。だから会社以外のコミュニティに所属してみようということです。また、コミュニティのなかでこそ個性やクリエイティビティは育つというのが印象的でした。

2 自分だけの武器をもち、組織内個人として活動せよ

これは、組織の中にあっても囚人(!)ではなく独立した個人としてやりたい仕事しようということなのだと思います。そのためには自分だけの武器が必要とのことですが、そんなもの無いよ…と心配する必要はありません。

なぜなら、「35歳なら10年以上仕事を続けているのだから、何も身についてないなんてことは絶対にない」からです。我々はすでに武器を手にしているということです。ほう!

その武器を活かすことを考えていけば組織内個人として活動することができるのではないでしょうか?

動画もおすすめです

この本を読むのもいいですが、著者の藤原和博さんはYouTubeにも講演動画がたくさんあるので、そちらを観るのもおすすめです。ユーモラスな人柄が楽しめます。